久保稲荷公民館6月の恒例人気イベントも今年で21回目の開催となりました。今年の講師はクラリネットの谷口英治氏、ピアノの新澤健一郎氏にお願いしました。同い年のお二人は共演歴も長く、朝日カルチャーセンターでのジャズ講座も好評。それぞれ洗足学園音大、昭和音大で講師も務める知性派。ミュージシャンとしても最前線で活躍していてファンも多数存在します。今回お二人が示したテーマは「結局のところ、ジャズって何なのだろう」。たとえば、スイングとフュージョンは全く違う音楽なのに、なぜ「ジャズ」と一括りにできるのでしょうか?・・・ということで、 120年にわたる歴史の中で多岐に変容し続けたジャズを、モダン以前を谷口氏、以後を新澤氏がその時代、そのスタイルの代表的な録音を交え解説しました。その後スタイル別のアドリブの変容についても解説があり、第1部の講座は終了。第2部はお二人のデュオ演奏で、デキシー、スイング、ビバップ、モード、フュージョンのスタイルを象徴するような選曲での演奏。ほぼ定員に達するご来場者があり、3時間非常に充実した講座でありました。
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